宇治橋を渡るとすぐ側に「 通圓 」という茶屋があります。
「 通圓 」は宮本武蔵に思いを寄せる「お通」という女性が
宮本武蔵を探す旅の途中で立ち寄ったとさせる
御茶屋さんらしいですよ。
そんな「通圓」さんはとても歴史の長いお店で
現在の当主は23代目だということです。
通圓さんの歴史をたどると….。
初代通圓は
主君源頼政ともに平家の軍と戦い
ともに討ち死にを遂げており、現在、源頼政、通圓政久の
両墓は平等院の庭に静かに眠っています。(源三位頼政之墓)
またこの頼政と通圓の主従関係を物語った「通圓」
という(狂言)能芸があり今日もたまに公演されているとのことです。
元々、お茶は主に修行僧の眠気覚ましとして飲まれていたんですね。
通園の七代目は、
「とんち」で有名な「一休和尚」と親交厚く、
参禅して隠者となり、共に「とんち」を持って肝胆肝胆相照らす仲だったようです。
一休和尚作「初代通圓」木像は茶筅と茶碗を持ち舞っている姿で当店正面に
祀(まつ)られています。
第十代目、第十一代目通圓は、
豊臣秀吉公の信任を受けて宇治川の水を汲み上げる
大役を仰せ使いました。
このような歴史を知った上で「通圓」でお茶を頂くと、また違った楽しみ方が
出来るかもしれませんね^^